ラビット撮影日記

撮影記やちょっとした運用の小ネタ。

ラビット撮影記Part3~雪化粧の大糸線を撮りたい!!~

 

 

2月に長野に行ってきたのでその時の写真でも放出して忘備録程度に書こうと思います。最近は暑い日が多くて帰りに汗だくになりながら学校に着いたら洗顔をすることがマイルーティンになっている管理人です。こういう暑い時には雪の写真を見たいよね!

2223M 普通 松本行(長野→松本)

初めてE127系に乗りました

 始発のかがやき501号で大宮から長野へ。途中の高崎辺りを過ぎ始めてから雪がちらちら見え始め安中榛名や軽井沢では一面が雪化粧という。事前の天気予報で遠征前日の雪予報と当日の晴れ予報は確認していましたが、山岳地域は天気がコロコロ変わるのは付きもの。新幹線内ではぐっすり寝ていたので写真は撮っていなかったのですが、冬に仙台帰省が叶わなかった身としてはテンションMAXでした。

 まずは松本へ向かうために信越本線篠ノ井線へ。人生初のE127系乗車となりました。個人的には211系が来るのかなあとか思っていましたがこれは嬉しい。車内は割と混んでいたので撮影していませんが701系の5500番台(山形線)の車体と1500番台(仙台地区)の足回りと屋根上を足して2で割った感じでした。

姨捨駅。行程に途中下車組み込めばなあ...

 篠ノ井線篠ノ井駅から明科駅~松本駅にかけてかなりの登り坂になっているのですが、流石にいくつかは越えられない箇所が存在するためスイッチバックが存在します。有名なのが姨捨駅。この駅は普通列車と後述する快速のみ停車で特急や貨物は通過するのですが、かなりの急こう配に設置しているためそのままだとブレーキ掛けても止まらない、ホームが急坂になるなどの理由で、停車する列車のみスイッチバック、通過する列車はホームを経由しないで通過するという珍しい構造をしています。ここら辺は恐らく配線図netさんなど既にネット上に載せられているので気になる方はそちらをご覧になることをお勧めします。

 で、なんで姨捨駅をわざわざ取り上げたかというとこの上の写真。先ほど説明した急坂上に存在するため、この駅からは善光寺平一帯が眺望でき、日本の車窓三選にも選ばれています。前日の雪予報、当日の晴れ予報が重なり一面の雪化粧で見ることが出来満足してました。

 

タウンスニーカー(北コース)

普段は日野ポンチョが充当なのですがたまたまレインボーが充当。

 松本駅到着後、大糸線の方面に向かう予定でしたが接続があまり合わないので松本城に向かうことに。当初は15分~20分程度市内散策しつつ向かう予定でしたが、新幹線内で調べているとタイミングよくバスと接続できそうなので行きにバスを使い、帰りに市内散策を行うことに。松本市の観光案内やアルピコ交通のHPを見る限り基本的に小型車が充当するのですが、検査の都合か中型車での運転に。これはこれで嬉しい。

 

神奈中や京王などでもよく見るタイプの液晶

 松本駅お城口→松本城・市役所前まで乗車。乗客は私含めて3人ほどで途中の本町や丸の内で下車されて行きました。見る限り地元の人らしき方々だったので観光利用目的で運転されていますが本数、運賃などの好機が合わさり日常的にもかなり利用されているようでした。(どこかの激混みすぐ遅れる(←これはしょうがない)るーぷるなんとかとは大違いですね)

 運賃も一乗車で大人200円、子供100円に統一されており本数も20分間隔~30分間隔とかなり使いやすい路線でした。ただしSuicaなどは使えないのでご注意を。

 

小田原城江戸城青葉城に続き4個目となりました。

 バスに乗ることおおよそ15分程度で到着。バス停から正門までは少し離れているので歩きますが心配していた雪も、パウダー状のもので歩きやすかったです。それでも転ぶときは転ぶのでご注意を。

 

雪化粧の天守

 後ろの雲が少し雪と同化してしまい理想の写真、、では無いのですが一枚。生まれである仙台はそこまで雪は降らず(東北地方で恐らく一番降らないかもしれない)、一時期住んでいた青森県八戸市も降ったら降ったで外に出ようとは思わないレベルなのでこうやって雪化粧で歴史的建造物が見れるのは当時感激しました。ギャラリーも50代以上の方を中心に20名~40名程いらっしゃっており、みなさんカメラ片手に散策していました。(カメラ持っちゃうとみんな考えることは同じなんですね)

 

奇跡的に雲が消えていった。

 この後散策していたら雲が消え始めていたもんなんでお堀や埋橋(お城の隣の赤い橋)と一緒に一枚。本当に晴れてくれてよかったです、いやまじで。

 

大名町。かつて武家屋敷が近辺に密集していたことからだそう。

 そのあと松本城を後にし、市内散策。ルートは基本的に行きのバスと同じルートで散策しました。言い忘れましたがタウンスニーカーでは観光客向けにバス停周辺の観光案内やバス停名の由来、歴史などについても案内してくれるので私みたいな途中で計画変更して行き当たりばったりになるような人でも安心です。

 雪も歩道を中心に一部残っていましたが殆ど水状になっていて比較的普段と同じスピードで歩けました。

 

願いこと結びの神としても有名。

 完全にノーマークだったのですが、道中気になるところを見つけたので立ち寄ってみました。こちらは四柱神社(よはしら-じんじゃ)。明治維新の時に出された神仏分離令により建立(であってますかね?)されました。「四柱」の由来ですが、

天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高皇産霊神(たかみむすびのかみ)
神皇産霊神(かみむすびのかみ)
天照大神(あまてらすおおみかみ)

の4人の神(神様に「人」の単位が合ってるかは分からない)を祀っていることからきています。またこの四柱により「全ての願い事が叶う」とされており、パワースポットとしても有名だそうです。

 

雪化粧普通に綺麗すぎて。

 執筆当時は受験生、遠征当時は高校2年生なので大学受験祈願をし駅方面へ。

盆地の天気はコロコロ変わりやすいのが玉にキズですが市内散策途中は急に降ってきたり曇ったりが無かったので一安心。大体9時半~10時ごろですが車の通行量もそこまで多くなくゆったりと市内を散策できました。

 

4333M 普通 南小谷行(松本→梓橋

ここからひたすら北に向かいます。

 市内散策も終え、松本駅へ。15分ほどの待ち時間で大糸線へ向かいます。意外にも大型荷物を抱えたお客さんなどが多くて座れませんでした、、、

 南小谷行は松本駅からは1日2本の運転。基本的に大糸線は松本~信濃大町信濃大町南小谷JR西日本管轄の南小谷糸魚川の三つに系統分離されています。松本~信濃大町では基本的に1時間に1本、朝夕には有明行、穂高行、終電も23時台と地方都市近郊の路線としては使いやすいダイヤになっていますが、信濃大町以北は話が別。信濃大町南小谷は2時間に1本は当たり前、というよりか冬季は雪が酷すぎて運休になる日も少なくない上にJR西日本管轄まで来るとなんと自治体に「今後の在り方を協議したい」と言われるレベルまでに閑散線区になっています。

 まずは事前に調べた場所で良さそうな場所を1つ見つけたので梓橋駅へ。

 

予想通りの天気。

 松本駅を出発しおおよそ10分程度で最初の目的地である梓橋駅に。雪も良い感じに積もっていてこれはかなり期待できそう。ただ一つ残念なのが後ろの山岳がやや雲に隠れてしまっている所。こればかりはしょうがないです。手前側が晴れているだけでも良しとしましょう。

 

比較的最近リニュアールされた駅舎

 梓橋駅の駅舎です。2015年に建て替え工事を実施しており、古民家?別荘風の洒落た感じに仕上がっています。駅名の由来は近くの梓川にかかる橋からだそう。有明駅まではツーマン運転の上、駅員さんも居なかったためどう降りたら良いのか分からず取り敢えず乗車駅証明書だけ取ったのはいい思い出です。(今回の遠征では乗車券に週末パスを使用しています)

 そして気になっていた場所まで歩いておおよそ15分、道中の写真は残念ながら歩くことに集中(迷いますからね)していたため撮っていませんがアスファルト舗装上は雪も溶けていて比較的歩きやすかったです。

 しかしそれも農道や車通りのない道に入れば話は別。雪は大体30㎝~50㎝程積もっていてスニーカーで歩いていたためびっしょびしょに。今度から長靴持ってこようと誓いました。

 

すごいわこれ(語彙力喪失)

 二回の迷子と一回の転倒を経て20分ほどで到着。一応ここは農道上の場所なのですが冬季で休耕、更には前日の雪で積もりに積もり道とは認識できないレベルでした。撮影自体はかなり余裕を持たせていたため幾分か足取られても行程には影響ないようにはしていましたがここまでとは正直想定外でした。

 そして待つこと30分程、、、

 

4234M 普通 松本行

途中雲も怪しかったですがビシッと決まりました。

 どうみても完全優勝です。対戦有難うございました。時折曇ったり用水路に足突っ込んだりとハプニングしかなかったですが最後は完璧に決まりました。こういう銀世界の中、疾走する長野色は良いですね。2両編成ワンマンローカル線、松本市内とは打って変わって閑散とした場所を走る701系顔も悪くないものです。

 撮影後次の列車に乗り次の場所へ移動します。

 

これ整備したの地元の方々らしい??(要出典)

 再び梓橋駅に戻ってきてホーム内を散策。松本側にこんな看板を見つけました。まさにここからは安曇野に向かわんとするところです。

 しかし気になるのはこの先の天気。どうにも雪が降りそうなうえ、松本城梓橋と回ってきて天気も段々怪しくなってきました。少しの不安と少しの期待を背負いまだ見ぬセカイに足を踏み入れるべく北に向かいます。(乗車電撮り忘れましたごめんなさい)

 

東日本管内ではおなじみの運賃表。OSはなんとWindows XP

 再び電車に揺られること30分。次の目的地である安曇沓掛駅にきました。ここまでの運賃は510円。途中の有明駅からワンマン運転になるため週末パスの券面を運転士さんに見せます。まともにワンマン運転の乗降をしたのは人生初かもしれません。

 安曇沓掛は比較的有名な撮影地でかつての189系国鉄特急色E351系の時には結構な込み具合だったとか。

 

雲があああ

 まずは付近の国道上から一枚。ちょっと雲が厚くて狙い通りにはなりませんでしたが妥協。200㎜以上の望遠で撮ってはいますがここは4両以上の方が映えそうですね。

 

雲さん、、まあ仕方がない。

 不安はものの見事に的中。思いっきり曇ってます。実は到着してから40分程度は比較的晴れていたのですがみるみるうちに雲が厚く、広がっていき、しまいには雪まで降りだす始末。なんだか天気運に恵まれているのか恵まれていないのかよくわからない運勢の持ち主です。というかそれ以前にパンタグラフ若干串刺してるのでそこからです。

 

さっきよりかはマシかな。これでまたここに来る大義名分できましたね。

 先ほどの撮影地からおおよそ300m歩いた先の場所へ。乗車電の関係上、ここはケツ打ちしかできませんでしたが先ほどの天気運が少し晴れるぐらいには上手くいきました。本当は後ろにもう一段階雪山があるのですが、、また来ましょう。

 大糸線の行程はこれで終了。松本駅に戻ります。

 

最後の最後まで行程変更。

 実はこの後大糸線篠ノ井線普通で長野まで戻る予定だったのですが、行きに出来なかった「あれ」をどうしてもやりたくて急遽予定変更。南小谷からやってくるリゾートビューふるさとに乗車します。出発の1時間前ぐらいに指定席券を購入しましたが、幸いにも1号車に1人~2人程度の乗車率。即決で購入し、乗車します。

 

8231D 快速リゾートビューふるさと 長野行

「乗って楽しい列車」には初乗車。

 人生初となるジョイフルトレイン。HB-E300系2両編成での運転です。近年JR東日本五能線羽越本線八戸線などで運転されている類の列車です。車内販売や地元の方々による車内イベントも開催されています。(車内イベントは新型コロナ感染症の影響で現在実施していません)指定席券は大人530円。普段普通列車グリーン車ロマンスカーにも乗らないのにこういう旅行になるとついつい財布の紐が緩くなるものです。現在進行で財布の紐(物理)が緩いです。そろそろ買い替えたい。

 

往路のリベンジです。

 そんな列車でやってきたのは最初に紹介した姨捨駅。行きは下車できなかったので帰りに快速で先行→20分後の普通で長野駅までという経路を選択しました。駅舎も古民家風に仕上がっておりかなりオシャレ。この日の気温は18時で2℃だったのでかなり凍えながら撮影していました。

 

綺麗に雪が敷き詰まってます。

 そんな姨捨駅の駅構内はこんな感じ。最初に説明した通り特急などの通過列車はホームを経由しないのでこの写真から見て逆側は行き止まりになっています。ホームも駅舎側が長野方面、こちら側が松本方面と分けられているそう。(配線の関係上イレギュラーは無いです)そして肝心なのはここから見える景色です。行きの時は一面雪化粧でしたが、この時間になると、、、

 

思わず泣きかけたのは内緒。

 夜になるとこんな感じで善光寺平を見下ろす綺麗な夜景になります。これ撮ってる時マジで興奮して、手も震えてブレまくってました。行きとはまた違った景色で見れたので大満足。

 ちなみに7月~9月の土休日を中心に先ほどのHB-E300系で「リゾートナイトビュー姨捨」という列車が往路を長野駅姨捨駅、一時間後に復路で姨捨駅→長野駅で運転しているので泊りで訪れる方はそちらの方がお勧めです。冬だと私みたく快速で先行→普通、またはその逆でも30分少々は時間を取れるので一度は訪れることをお勧めします。

 

 そして後続の普通電車で長野駅へ。そのまま北陸新幹線で東京まで帰りました。次の日が学校という中々に強行日程での長野旅行でしたが松本、大糸線姨捨とかなり充実した旅になりました。とはいえ道中の昼間の姨捨下車や大糸線の撮影リベンジなどまだまだやり残したことは多くまた行きたいですね。

 

 以上今回の撮影記はおしまいです。ご覧いただき有難うございました!!

(以下今回の行程です。ご参考までに)